母はこれまで20年以上もホストファミリーをやっていて、
いつもとは言わないけど、嫌なことがあるんだそう。

それはすっかり慣れ親しんで、可愛くてならない子ども達が帰国するとき。
最近、そんな悲しい別れがあったようです。

日本が大好きで、何よりも日本語の勉強を頑張っていたその子は、
でも、幼い頃の大怪我が原因で、どことなく自信がない。
時折頭痛もするし、時折、ひどい皮膚炎にも襲われます。
でも、それらの全てを認めてやりたい子供だったようです。
試験のうっかりミスだって、そんなに気にしなければいいものをと。

だから、その度に「大丈夫、あなたはできるよ」と、励まし続けたその子は、
2年間に4回も日本にやってきました。
それはもう、我が子と同じ程に楽しく過ごした日々だったのに。
やはり、母国の親たちがもはや彼に留学させることを拒否したのか。

最後の日、成田でこの子は涙を浮かべて、帰国しましたが、あの時の言葉が忘れられない。
「嫌だ、帰りたくない、帰りたくないのです」とね。

帰国後はもはや、母はホストマザーではいられない、この子が母国で幸せであることを願うばかりです。

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